表面的な課題に惑わされない:真の原因を探る「探究心」の戦略的価値

はじめに:組織の奥底に隠された「本当の問題」を見つける力

経営判断を早くしたい、社員に長く働いてもらいたい、売上を安定させたい。これらは、多くの中小企業の経営者が日々頭を悩ませている課題です。

しかし、こうした表面に現れる問題に対して、その場しのぎの対策を打っても、効果は長続きしません。一時的に改善したように見えても、すぐにまた同じ問題が繰り返される。そんな経験はありませんか。

私たちem株式会社は、理念構築の専門家として多くの中小企業を支援してきました。その経験から確信していることがあります。それは、本当に持続可能な成長を実現するためには、表面的な課題の奥にある「本質的な問題」を解決しなければならないということです。

この本質的な問題を見つけ出すために必要なのが、「探究心で掘り下げる」という姿勢です。これは、目に見える症状だけで判断せず、その根本にある真の原因を追求する能力のことを指します。

本記事では、私たちem株式会社が実際に経験した危機的な状況から学んだ教訓をもとに、なぜ「探究心」が組織変革の鍵となるのか、そしてその戦略的価値をどのように活用すれば良いのかを、具体的にお伝えしていきます。

第1章:表面的な課題が隠している「本当の弱点」

経営者が探究心を持たずに事業を進めると、組織の危機は必ず「表面的な課題」として現れます。人が辞める、売上が伸びない、社員のモチベーションが上がらない。こうした問題の裏側には、必ず解決すべき構造的な欠陥が潜んでいるのです。

軸を持たずに始めた創業期の混乱

私たちem株式会社の代表は、現在でこそ理念構築の専門家として活動していますが、かつては自らこの構造的な問題に苦しんだ経験があります。

事業を始めた当初、理念もビジョンも、具体的な事業計画さえもありませんでした。友人と一緒に「なんでも屋」としてスタートしたのです。明確な目的もなく、ただ「とにかく事業をやってみよう」という気持ちだけで走り出しました。

その後、事業の方向性を電気工事業に変更し、経営を続けていく中で、組織が成長するにつれてある問題が浮上してきました。それは「人の管理や教育が思うようにいかない」という課題です。

興味深いことに、この問題は社員が多い時でも2人という最小限の体制であっても顕在化しました。組織の規模に関係なく、根本的な問題があったのです。

表面的な課題の裏に潜んでいた「本質」

当時の私たちは、心の中では一貫した方針を持っているつもりでした。「こういう風にやっていこう」という思いは確かにありました。

しかし、なぜ管理や教育がうまくいかなかったのでしょうか。

答えはシンプルでした。その方針が明確に言語化されていなかったため、社員には伝わっていなかったのです。さらに悪いことに、社員によって解釈が違っていました。

例えば、代表が「お客様を大切にしよう」と言ったとします。ある社員は「とにかく言われたことは全部やる」と解釈し、別の社員は「お客様のためになることを提案する」と解釈する。同じ言葉でも、受け取る人によって意味が変わってしまうのです。

この「解釈のズレ」こそが、人の問題や教育の失敗という表面的な課題の裏に隠された、本質的な脆弱性でした。

危機の到来:全員退職という最悪の事態

この本質的な問題が解決されないまま、経営は続きました。そして、その結果として訪れたのが、社員が全員辞めてしまうという危機でした。

会社は経営的にも厳しくなりました。この時、代表は初めて本気で組織や経営について深く考えることになります。そして、ようやくその本質に気づいたのです。

学んだ教訓は明確でした。「組織を長く存続させるためには、理念・目的・ビジョンが不可欠である」ということです。

最初にそれを持たずに起業してしまったことが、組織を脆弱にし、社員が定着しなかった根本原因でした。これは単なる管理の問題でも、教育の問題でもありませんでした。もっと深い、組織の土台に関わる問題だったのです。

この経験から、私たちは「表面的な課題に留まらず、本質的な問題の解決に取り組む」ことの重要性を、身をもって理解しました。

第2章:「探究心で掘り下げる」ことで得られる戦略的価値

経営が厳しくなった時にこそ、表面的な症状に惑わされてはいけません。目の前の火を消すことに必死になるのではなく、なぜその火が起きたのかを探る必要があります。

私たちが提供する「探究心で掘り下げる」アプローチは、まさにこの本質的な問題を見つけ出し、解決するための戦略的な価値を提供します。

軸の欠如という根本問題への直面

私たちem株式会社が理念構築の支援において最も大切にしているのは、「表面的な課題に留まらず、本質的な問題の解決に取り組む」という強いコミットメントです。

この探究心をもって組織を内側から見つめ直すことで、以下のような本質的な問題に直面し、それを理念構築によって解決することができます。

まず、真の原因を特定することです。例えば、「社員の定着率が低い」という表面的な課題があったとします。多くの経営者は「給与が低いからだ」と考えがちです。

しかし、探究心を持って掘り下げていくと、本当の原因は「理念不在による働く人々のやりがいの喪失」であることがわかります。給与を上げても、やりがいがなければ人は辞めていきます。逆に、給与が平均的でも、強い理念のもとで働けば、人は定着するのです。

次に、経営の軸の確立です。かつての私たちの経営が不安定だったのは、明確な「経営の軸」がなかったからでした。探究心は、経営者の深い「思い」を掘り起こし、それを明文化された理念へと昇華させます。これにより、揺るぎない軸が確立されるのです。

さらに、潜在的価値の解放も重要です。組織の強みやポテンシャルも、日々の業務に埋もれていることがあります。探究心を通じて、日本の中小企業が持つ潜在的な価値を最大限に引き出すための道筋を明確にすることができます。

一貫した行動規範が生まれる効果

本質的な問題が解決されると、かつて組織を蝕んでいた「社員によって解釈が違う」という曖昧さが解消されます。

理念という「経営の軸」が確立されれば、全ての行動基準が一貫したものになります。これは、人の管理や教育がうまくいかない原因だった、指導の方針のブレをなくすことにつながります。

具体的に説明しましょう。理念が明確になると、社員は「この状況では、理念に照らし合わせてどう行動すべきか」を自分で判断できるようになります。いちいち上司に確認しなくても、正しい判断ができるのです。

これにより、組織全体が共通の目的に向かって進むための、持続可能な企業文化が育成されていきます。

私たちが支援する企業の規模と理由

私たちem株式会社は、特に組織を拡大・拡充したいと考えている30名以下の会社の経営者をサポートしています。

なぜこの規模なのか。それは、この規模の組織においてこそ、経営者の「思い」を深く掘り下げ、それを従業員と共有し、組織文化を変革することが、企業の発展を促進する鍵となるからです。

30名以下の規模であれば、理念を浸透させやすく、経営者の思いを直接従業員に伝えることができます。同時に、組織としての仕組みも必要になってくる段階です。この絶妙なタイミングで理念を確立することが、その後の成長を大きく左右するのです。

多くの経営者は「思いはあるけれど形にするのが難しい」と感じています。その熱意を、私たちと共に探究心で掘り下げ、真の原因を特定することで、本当の意味での成長への道が開けるのです。

第3章:探究心を具体的な行動変革につなげる方法

「探究心で掘り下げる」ことは、単なる分析で終わらせてはいけません。その発見を具体的な行動変革につなげることが重要です。

私たちは、他の専門的な価値と連携した「共創」によって、探究の成果を実際の変化へと変えていきます。

創造力との連携:実現可能な変革計画へ

探究心によって真の原因が特定されたら、次に必要なのはそれを解決するための具体的な計画です。

私たちは「創造力で実現する」という価値に基づき、理念を形にし、具体的な行動計画と実行支援により理想の企業文化を創り上げます。

例えば、探究の結果「社員のやりがい不足が離職の原因」だとわかったとします。しかし、それだけでは何も変わりません。

そこで創造力を発揮し、「どうすれば社員がやりがいを感じられるか」を具体的に設計します。理念の言語化、それを日々の業務に落とし込む仕組み、評価制度への反映など、実行可能な形に変えていくのです。

本質的な課題に基づいた計画でなければ、その創造力も空回りしてしまいます。探究心と創造力の組み合わせが、真の変革を生み出すのです。

想像力との連携:未来の姿を描き直す

危機的な状況下では、どうしても現状の制約に意識が囚われがちです。「こんな状況で理想を語っても仕方ない」と思ってしまうのです。

しかし、探究心によって本質的な問題点を理解した上で、「想像力を膨らませる」ことが重要です。これにより、新しい可能性を常に探求し、未来の姿を描くことができます。

私たちは、経営者のビジョン構築をサポートしています。未来の理想像が明確になることで、現在の変革の努力の意義も明確になるのです。

例えば、現在は社員2人で苦しい状況でも、「3年後には10人の社員が生き生きと働き、お客様に喜ばれている会社」というビジョンを描くことができます。そのビジョンがあるからこそ、今の困難を乗り越える力が湧いてくるのです。

共感力との連携:コミュニケーションギャップの解消

「社員によって解釈が違う」というギャップの解消は、探究心によって真の原因を特定し、その上でコミュニケーションを再構築することによって実現します。

私たちは「共感力でつなげる」という価値を用い、経営者の思いに寄り添い、従業員との架け橋となることで、組織全体の一体感を創出します。

ここで重要なのは、本質的な理念を共有することで、表面的ではない、深いレベルでの共感が生まれるということです。

単に「がんばろう」という掛け声だけでは、人は動きません。しかし、「なぜこの仕事をするのか」「何のために会社は存在するのか」という本質的な部分が共有されれば、深い共感が生まれ、自然と行動が変わっていきます。

革新性との連携:既存の枠組みへの挑戦

本質的な問題を解決するためには、時には既存の慣習や経営モデルを打ち破る必要があります。

探究心によって「このやり方が、経営が安定しない原因だ」と特定された場合、私たちは「革新性で挑戦する」という価値を発揮し、既存の枠組みにとらわれず、新しい経営モデルの構築に積極的に挑戦します。

例えば、「これまでずっとこうやってきたから」という理由だけで続けている業務があるかもしれません。しかし、それが本質的な問題の原因であれば、変える勇気が必要です。

私たちは、経営者と一緒にその勇気ある一歩を踏み出すサポートをします。

向上心・好奇心との連携:継続的な成長の保証

本質的な問題の解決は、組織が「向上心で成長する」文化を育むための土台となります。

また、私たちは「好奇心を発揮する」ことで、常に前向きに新しい知見を取り入れ、企業の成長に役立つ革新的な方法を提案し続けます。

これは、組織が再び表面的な課題に惑わされないための予防策にもなります。常に本質を見極める習慣が身につけば、小さな問題が大きくなる前に対処できるようになるのです。

第4章:信頼関係に裏打ちされた探究と変革

真の原因を探る「探究心」は、組織にとって痛みを伴う内省を必要とします。

自分たちの問題点を直視することは、決して楽なことではありません。だからこそ、このプロセスを成功させるためには、経営者と伴走者との間に揺るぎない信頼関係が不可欠なのです。

誠実性を貫く探究のパートナーとして

私たちem株式会社は、「誠実性を貫く」という価値に基づき、常に正直で透明性のある関係を構築し、長期的な信頼関係を育みます。

経営が厳しくなった状況下で、私たちが本質的な問題に切り込んでいくことができるのは、この信頼性があるからです。

例えば、探究の過程で「経営者自身の姿勢に問題がある」という結論に至ることもあります。これは指摘しにくいことですが、本当に経営者のためを思うなら、誠実に伝えなければなりません。

私たちは、耳の痛いことでも正直に伝えます。それは批判するためではなく、本当に組織を良くしたいという思いからです。そして、その誠実さが信頼を生み、深い変革を可能にするのです。

共創力による持続的な価値創造

探究によって得られた知見を基に、私たちは経営者と共に手を携えて、これまで実現不可能だった新たな価値を創造していきます。

これが、私たちが目指す「共創力を磨く」という目標です。

共創とは、一方的に答えを提供することではありません。経営者と一緒に考え、一緒に悩み、一緒に喜ぶ。そのプロセスを通じて、理念の可視化と習慣化を実現していきます。

この共創の精神を通じて、組織は再び表面的な課題に惑わされない、強靭な文化を獲得します。そして、経営者自身も、問題解決の力を身につけることができるのです。

長期的なパートナーシップの価値

私たちは、単発の支援で終わらせません。理念構築後も、その定着をサポートし、新たな課題が出てきた時には再び探究心を発揮してサポートします。

なぜなら、組織は生き物だからです。環境が変われば、新しい課題も出てきます。その時にまた一緒に本質を探り、解決策を考える。そのような長期的なパートナーシップこそが、本当の意味での価値創造につながると私たちは考えています。

経営者にとって、信頼できるパートナーがいるということは、何よりも心強いことです。一人で悩む必要はありません。私たちと一緒に、組織の本質的な課題に向き合いましょう。

おわりに:探究心こそ、企業の未来を盤石にする羅針盤

表面的な課題に惑わされない「探究心」は、経営が厳しくなった時こそ発揮すべき、最も戦略的な能力です。

私たちem株式会社の代表は、理念・目的・ビジョンを持たずに起業し、組織が脆弱で社員が定着しなかった結果、社員が全員辞めてしまうという危機を経験しました。

この痛みを伴う経験から、私たちは「表面的な課題に留まらず、本質的な問題の解決に取り組む」という価値を掲げています。

本質的な問題とは何か。それは、かつて経営が安定しない原因だった「社員による解釈の違い」を解消し、理念という軸を確立することです。

多くの経営者が、目の前の問題に対処することで精一杯になっています。売上が落ちれば営業を強化し、人が辞めれば新しい人を雇う。しかし、それだけでは根本的な解決にはなりません。

私たちと一緒に、一度立ち止まって考えてみませんか。今直面している課題の奥に、どんな本質的な問題が隠れているのか。その問題を解決すれば、組織はどう変わるのか。

組織を拡大・拡充したいと願う経営者の皆様、「思いはあるけれど形にするのが難しい」その熱意を、私たちと共に探究心で掘り下げましょう。

真の原因を特定し、理念の可視化と習慣化を通じて、貴社が持つ潜在的な価値を最大限に引き出すこと。それが、企業の成長と発展を促進し、日本経済全体の活性化に貢献することへとつながる、最も確実な道筋なのです。

私たちem株式会社は、自らの失敗と成功の経験から学んだ知見を活かし、30名以下の中小企業の経営者の皆様を全力でサポートします。

表面的な対症療法ではなく、本質的な問題解決を通じて、永続的に成長する組織を一緒に作っていきましょう。

探究心を持って本質に向き合う勇気。それこそが、あなたの会社の未来を明るく照らす羅針盤となるのです。



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em株式会社(イーエムカブシキガイシャ)
代表取締役 郷司 光

経営理念:そうぞうの力で未来を描く
Purpose:中小企業の魅力を引き出し国力を上げる
Vision:革新的な日本型経営モデルの確立
Mission:思いを形にし理想の企業文化を創造

所在地:〒486-0817 愛知県春日井市東野町3丁目29番地7

Webサイト:https://em.80462.co.jp
お問い合わせ:https://em-company.jp

事業内容:

DX化・WEB集客サポート
企業理念浸透支援
理念策定フレームワーク作成支援
理念経営実行ツール作成・導入支援

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