はじめに:なぜ今、革新性が求められるのか
現代のビジネス環境は、かつてないスピードで変化しています。昨日まで通用していた手法が、今日には時代遅れになる。そんな時代だからこそ、企業には「革新性」が求められます。
しかし、ただ闇雲に新しいことに挑戦すれば良いというわけではありません。組織の「軸」が定まっていない状態で無秩序にリスクを取ることは、単なるギャンブルになってしまいます。真の革新的な挑戦は、組織の核となる「理念」が明文化され、強固な土台として確立されているからこそ可能になるのです。
私たちem株式会社は、自らの痛切な経験から、この真理を学びました。本記事では、理念の明文化を通じて革新性を支える土台を築き、リスクテイクを組織の習慣に変えていく方法について、実体験に基づいた知見をお伝えします。
理念なき組織が直面する危機:私たちの経験から
軸のない船出がもたらした混乱
私たちの代表が事業を立ち上げた当初、理念もビジョンもなく、具体的な事業計画もないまま、友人と共に「なんでも屋」としてスタートしました。その後、事業の方向性を電気工事業へと変え、社員を抱える会社へと成長していきました。
しかし、組織が大きくなるにつれて、深刻な問題が浮き彫りになったのです。
「人の管理や教育が思うようにいかない」という壁にぶつかりました。経営者の中では一貫した方針を持っていたつもりでも、それが社員には正確に伝わっていなかったり、社員によって解釈が違っていたりする。こうした状態が続くと、組織内に共通の目標や価値観が存在しないことになります。
これは、経営の「軸」が不在の状態です。組織は極めて脆弱になり、結果として経営は安定せず、最終的に社員が全員辞めてしまうという状況に陥りました。
痛切な教訓が教えてくれたこと
この経験から得た教訓は、「組織を長く存続させるためには、理念・目的・ビジョンが不可欠」だということです。理念がない状態での挑戦や成長の試みは、羅針盤のない航海と同じです。失敗や困難に直面した際に、組織を維持する求心力を欠いていたのです。
そこで、会社を立て直すために、まずは「自社の理念づくり」に取り組みました。この理念を明文化し、経営の軸をつくることが、組織を強くするために必要だと考えたのです。
革新性、すなわち「既存の枠組みにとらわれず新しい経営モデルの構築に挑戦する」力は、この明文化された理念という強固な軸の上に初めて発揮されます。理念は、挑戦の目的と方向性を示し、リスクテイクの是非を判断するための明確な基準となるのです。
理念の明文化が革新を導く羅針盤となる
「革新性で挑戦する」ことの真の意味
私たちが掲げる「革新性で挑戦する」というValueは、「既存の枠組みにとらわれず新しい経営モデルの構築に挑戦します」と定義しています。これは、単なる業務改善や効率化ではありません。組織そのものの構造や提供価値を変革する、本質的な挑戦を意味しています。
この挑戦を成功させるためには、その挑戦が「なぜ必要か」「何を目指しているのか」という目的が明確でなければなりません。
例えば、ある製造業の中小企業では、従来の受注生産型のビジネスモデルから、自社ブランド製品の開発へと舵を切る決断をしました。この大きな転換は、「地域に根ざした価値創造」という理念があったからこそ、社員全員が納得して挑戦できたのです。理念がなければ、この転換は単なる経営者の思いつきとして受け止められ、組織内に混乱を招いていたでしょう。
挑戦の目的を明確にする力
理念を明文化することで、革新的な挑戦のすべてが、企業の成長と発展を促進するという目的、そして日本経済全体の活性化に貢献するという大義に結びついていることが明確になります。
また、理念には、経営者が「新しい可能性を常に探求し、未来の姿を描く」想像力を膨らませることで描かれたビジョンが含まれます。このビジョンこそが、革新的な挑戦の具体的な目標となり、組織全体に共有されるのです。
特に、組織を拡大・拡充したい30名以下の会社の経営者にとっては、「思い」を明文化された理念という「軸」にすることで、組織が目指すべき革新の方向性が定まり、無駄なリスクテイクを避けることができます。
理念浸透がリスクテイクを習慣化する
理念を明文化した上で、それが組織全体に浸透し、習慣化されることで、リスクテイクは組織の「習慣」へと変わります。
理念が習慣化されるプロセスでは、「共感力でつなげる」ことが不可欠です。経営者の思いに寄り添い、理念を従業員が心から理解し、共感できる状態をつくることで、従業員は理念実現のための革新的な行動を、自発的に行うようになります。
理念の軸が共有されていれば、たとえ新しい挑戦が失敗しても、それは理念達成に向けたプロセスの一部として建設的に捉えられます。これにより、失敗を恐れずに挑戦し続ける文化、すなわち「リスクテイクの習慣」が根付くのです。
ある IT企業では、「顧客の課題解決を最優先する」という理念のもと、新規プロジェクトで失敗が続きました。しかし、理念が浸透していたため、チームは「顧客課題の本質を見誤っていた」という学びを得て、次の挑戦へとつなげることができました。理念という軸があったからこそ、失敗を成長の糧に変えられたのです。
リスクテイクを支える組織の価値観
信頼を基盤とした挑戦の安全性
革新的な挑戦には、不確実性がつきものです。挑戦が失敗に終わった場合でも、組織が崩壊しないためには、揺るぎない「信頼」が土台として必要になります。
私たちが「常に正直で透明性のある関係を構築し、長期的な信頼関係を育みます」という誠実性を貫く姿勢は、リスクテイクの安全基盤となります。失敗や困難な状況が発生した場合でも、経営者と従業員、そしてパートナー間で正直に状況を開示できる環境が、次の革新的な行動への迅速な移行を可能にするのです。
例えば、新規事業の立ち上げに失敗したとき、その原因を正直に分析し、チーム全体で共有することができれば、同じ失敗を繰り返さずに済みます。これは、誠実性という価値観が組織に根付いているからこそ実現できることです。
また、挑戦の実行は、「チーム全体で目標達成を目指す」チームワークで協働することによって行われます。誠実な信頼関係があれば、チーム内で率直な意見交換ができ、リスクを最小化するための知恵を出し合うことができます。
挑戦の質を高める継続的な学習
リスクテイクが単なる無謀な行動とならないためには、挑戦の質を継続的に高める学習と改善が必要です。
「私たち自身も成長し続けることで、クライアントにも最適な成長の道筋を示します」という向上心で成長する姿勢は、革新的な挑戦を継続するためのエネルギー源となります。常に現状に満足せず、より高みを目指す向上心があるからこそ、組織は停滞を避け、新しい経営モデルの構築を目指し続けることができるのです。
さらに、革新的な挑戦は、外部の知見なくしては成功しません。向上心と連携し、「常に前向きに新しい知見を取り入れ、企業の成長に役立つ革新的な方法を提案する」好奇心を発揮することで、挑戦の方向性が市場の変化に適合しているかを常に検証できます。
ある製造業の経営者は、業界の常識にとらわれず、異業種の成功事例を積極的に学び、自社に応用しました。この好奇心と向上心が、業界に先駆けた新しいビジネスモデルの構築につながったのです。
失敗から学ぶ組織の力
革新的な挑戦では失敗はつきものです。重要なのは、その失敗を次につなげる力です。
失敗した際に、「表面的な課題に留まらず本質的な問題の解決に取り組みます」という探究心で掘り下げる姿勢が不可欠です。理念という軸が明確であれば、失敗の原因が「理念から逸脱した行動」にあったのか、「実行計画の創造力不足」にあったのかを深く掘り下げて特定できます。
そして、探究心によって得られた教訓に基づき、「アイデアを形にし、具体的な行動計画と実行支援により理想の企業文化を創り上げる」創造力で実現する力によって、次のより洗練された革新的な挑戦へと移行できるのです。
失敗を単なる失敗として終わらせず、次の成功への階段とする。この姿勢こそが、持続的な革新性を組織にもたらします。
革新性が生み出す共創と社会的価値
経営者と共に価値を創造する
革新的な新しい経営モデルの構築は、一社単独では難しい挑戦です。私たちは、経営者と共にこのリスクテイクを行うパートナーとして機能します。
「相互の強みを活かし、経営者と共に新たな価値を創造する」共創力を磨くことは、革新的な挑戦における不確実性を軽減します。経営者が持つ深い市場理解やビジョンと、私たちの専門的な知見や実行力、そして過去の失敗からの教訓を組み合わせることで、一人では到達し得ない革新的な成果を生み出すことができるのです。
この共創のプロセスは、理念の明文化と習慣化を通して、組織全体が働く人々のやりがいを高め、持続可能な企業文化を育むことを目的としています。革新的な挑戦を通じて成長する文化こそが、真の持続可能性を保証します。
日本経済への貢献という大義
私たちの活動の目的は、理念の可視化と習慣化を通して、日本の中小企業が持つ潜在的な価値を最大限に引き出し、企業の成長と発展を促進することです。
理念という軸に基づいた革新的な挑戦が成功し、個々の中小企業が新しい経営モデルを構築して成長することは、最終的に日本経済全体の活性化に貢献するという大義につながります。
中小企業は日本経済の基盤です。一社一社が強くなることで、地域が活性化し、雇用が生まれ、経済全体が好循環を描く。私たちは、そんな未来を信じて、経営者の皆様と共に歩んでいきます。
まとめ:理念は挑戦のための命綱
「革新性」を支える組織の土台は、単にリスクを許容する文化ではありません。「理念という軸」が明文化され、それによってリスクテイクが「習慣」化された強靭な企業文化こそが、真の革新性を生み出すのです。
私たち自身の過去の経験が示すように、理念やビジョンが不在であれば、組織は脆弱になり、挑戦どころか存続すら危うくなります。しかし、その教訓を活かし、理念を組織の核として確立することで、革新的な挑戦は建設的な行動へと変わります。
理念の明文化は、挑戦の目的を明確化します。誠実性によって築かれた信頼関係は、失敗を恐れずに挑戦し続けるための心理的な安全ネットを提供します。さらに、向上心、好奇心、探究心の連携によって、リスクテイクは単なるギャンブルではなく、継続的な学習と改善のサイクルへと昇華されます。そして、共創力によって新しい経営モデルを創造するのです。
組織を拡大・拡充したい経営者の皆様にとって、理念を軸とした革新的な挑戦の習慣化は、企業の成長と発展を促進し、働く人々のやりがいに満ちた未来を確実にするための、唯一無二の戦略です。
理念という軸は、高所での作業を行う際の命綱に似ています。命綱がなければ、一歩踏み出すことは大きな恐怖となりますが、強固な命綱が確保されていれば、作業者は最大限の集中力と創造力を発揮し、安全かつ大胆に新しい成果を生み出すことができます。
私たちem株式会社は、皆様の組織に強固な命綱を提供し、共に革新的な未来を創造していくパートナーでありたいと考えています。
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em株式会社(イーエムカブシキガイシャ)
代表取締役 郷司 光
経営理念:そうぞうの力で未来を描く
Purpose:中小企業の魅力を引き出し国力を上げる
Vision:革新的な日本型経営モデルの確立
Mission:思いを形にし理想の企業文化を創造
所在地:〒486-0817 愛知県春日井市東野町3丁目29番地7
Webサイト:https://em.80462.co.jp
お問い合わせ:https://em-company.jp
事業内容:
DX化・WEB集客サポート
企業理念浸透支援
理念策定フレームワーク作成支援
理念経営実行ツール作成・導入支援
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