はじめに:なぜ今、協働が重要なのか
企業が成長を続け、掲げた目標を確実に達成するためには、従業員一人ひとりの力を結集する「チームワーク」が欠かせません。しかし、ただ社員が同じオフィスで働いているだけ、あるいは業務を分担しているだけでは、真の目標達成には至りません。
私たちが考える「協働」とは、単なる作業の分業ではありません。それは、お互いの強みを活かし合い、経営者が描く未来のビジョンを実現するために、チーム全員が一丸となって目標達成を目指すプロセスです。
特に組織の拡大を目指す中小企業にとって、この協働の質が企業の未来を大きく左右します。本記事では、当社代表の実体験から得た教訓をもとに、目標達成を確実にするチームワークの構築方法について、具体的に解説していきます。
組織運営で陥りやすい落とし穴:理念なき経営の危険性
経営の軸がない組織に待ち受ける現実
当社代表は、事業を始めた当初、明確な理念やビジョンを持たないまま会社を立ち上げました。友人と共に「なんでも屋」としてスタートし、その後電気工事業を主軸とする会社へと方向転換しました。
しかし、組織が成長するにつれて、深刻な問題に直面することになります。それは「人の管理や教育が思うようにいかない」という課題でした。
経営者である代表の中では一貫した方針があるつもりでも、それが社員に正確に伝わらない。社員によって解釈が異なる。こうした状況が頻繁に発生したのです。その結果、組織内部に不協和音が生じ、経営は不安定になり、最終的には社員全員が辞めてしまうという極めて厳しい事態を経験しました。
痛切な経験から学んだこと
この苦い経験から学んだのは、「組織を長く存続させるためには、理念・目的・ビジョンが不可欠である」という事実です。
経営の「軸」が不在の状態では、組織は非常に脆弱になります。社員は何のために働いているのか分からず、定着率も低下します。協働体制とは、単に仲が良い集団を意味するのではありません。明確な共通の目標と価値観によって強固に結びついた構造を指すのです。
会社が経営的に厳しくなり、組織について本気で考え直した結果、まず取り組んだのが「自社の理念づくり」でした。この理念を明確に言語化し、これを経営の軸として確立することが、組織を根本から強くするために必須だと気づいたのです。
理念とは、組織が存在する理由であり、進むべき方向を示すビジョンであり、行動の規範となる価値観の集合体です。この軸が定まることで、個々の社員の行動や判断に一貫性が生まれ、組織全体の一体感が創出されます。
この経験こそが、現在、私たちが中小企業の経営者の方々の「思いをカタチにする」お手伝いをさせていただく原点となっています。
協働の土台を築く:理念の可視化と企業文化の醸成
理念を「見える化」することの重要性
私たちが重視しているのは、理念をただ作るだけではなく、それを「可視化」し「習慣化」することです。
理念が可視化されることで、社員全員が同じ未来の姿を描き、共有することができます。例えば、会議室に理念を掲示する、朝礼で唱和する、評価制度に組み込むなど、日常業務の中で理念に触れる機会を増やすことが大切です。
この共通の理解が、協働を成功させるための第一歩となります。特に、30名以下の規模で組織拡大を目指す会社の経営者にとって、理念を従業員と共有することは、組織文化を変革し、社員のやりがいを高めるために欠かせません。
持続可能な企業文化がもたらすもの
理念が共有されることで、経営者と従業員の間で認識のズレが減少します。経営者の思いに従業員が寄り添い、組織全体の一体感が生まれるのです。
私たちの最終的な目的は、単に企業の売上を上げることだけではありません。日本の中小企業が持つ潜在的な価値を最大限に引き出し、企業の成長と発展を促進すること。そして働く人々のやりがいを高め、持続可能な企業文化を育むことです。
理念に基づく持続可能な企業文化が根付くことで、組織は変化に強くなります。困難な状況に直面してもブレない強さを持つようになります。これは、かつて当社代表が経験したような組織の脆弱性を克服し、長期的な存続を可能にする鍵となります。
協働が実現する環境とは、働く人々がその理念に共鳴し、自らの役割にやりがいを感じる文化そのものなのです。
協働の力を引き出す10の要素
協働を成功に導き、目標達成を確実にするためには、具体的な行動指針が必要です。私たちが提供価値として掲げる10の要素は、目標達成に向けたチームワークと協働を支える重要な柱となります。
チームワークと協働の核となる3つの要素
チームワークで協働する
私たちの基本的な姿勢は、クライアント企業の課題解決に向けて、チーム全体で一丸となって目標達成を目指すことです。この姿勢は、組織内のチームワークにもそのまま適用されます。
協働とは、個人の能力をバラバラに使うのではなく、共通の目標達成という一点に、すべてのリソースとエネルギーを集中させることを意味します。目標が明確であればあるほど、チーム内の役割分担と連携はスムーズになります。
例えば、新規プロジェクトを立ち上げる際、各メンバーが自分の担当範囲だけを考えていては、全体最適は実現しません。しかし、「このプロジェクトで達成したいゴール」を全員が共有していれば、自然と協力し合い、お互いの仕事をサポートする文化が生まれます。
共感力でつなげる
組織内のコミュニケーションにおいて、共感力は極めて重要です。経営者の思いやビジョンに対し、従業員が心から理解し、共感できる状態をつくる必要があります。
私たちは、経営者の思いに深く寄り添い、それを従業員が理解できる形で伝える「架け橋」となることを目指しています。共感が欠如すると、どんなに優れた計画も「上から押し付けられたもの」と解釈され、協働のモチベーションは低下してしまいます。
実際の現場では、経営者の言葉をそのまま伝えるのではなく、従業員一人ひとりの立場や状況を理解した上で、「なぜこの取り組みが必要なのか」「自分たちにどんなメリットがあるのか」を丁寧に説明することが大切です。
共創力を磨く
真の協働は、単なるタスク処理ではなく、新たな価値創造を目指します。そのためには「共創力」が必要です。
相互の強みを理解し合い、それを最大限に活かすことで、経営者と共に、一人では到達できない新しい価値を創造することができます。この共創のプロセスこそが、チームワークの最大の醍醐味であり、企業の革新性の源泉となります。
例えば、営業担当者の顧客理解力と、開発担当者の技術力を組み合わせることで、顧客が本当に求める製品を生み出すことができます。これが共創です。
協働の質を高める7つの要素
想像力を膨らませる
目標達成を確実にするには、まず「未来の姿」を明確に描く必要があります。想像力は、新しい可能性を常に探求し、経営者のビジョン構築をサポートします。
チーム全員が同じ未来を想像できるからこそ、現在の行動計画に意味が生まれます。「3年後、この会社はどうなっていたいか」「5年後、お客様からどう評価されていたいか」といった問いを、チーム全体で共有することが重要です。
創造力で実現する
想像した未来を実現するためには、アイデアを形にする創造力が必要です。協働を通じて生まれたアイデアを、具体的な行動計画と実行支援によって理想の企業文化へと創り上げていきます。
計画を実行に移す力こそが、チームワークの成果となります。会議で良いアイデアが出ても、それを実行しなければ何も変わりません。創造力とは、アイデアを現実のものにする実行力でもあるのです。
好奇心を発揮する
市場や環境は常に変化しています。協働チームは、常に前向きな姿勢で新しい知見を取り入れ、企業の成長に役立つ革新的な方法を提案する好奇心を持つ必要があります。
停滞は退歩です。常に新しい知識を取り入れ合う姿勢が、チームの鮮度を保ちます。業界のトレンドを学ぶ、他社の成功事例を研究する、新しいツールを試してみるなど、学び続ける文化を醸成することが大切です。
向上心で成長する
私たち自身が成長し続けることで、クライアントに最適な成長の道筋を示すことができます。これはチームワークにおいても同様です。
個々が向上心を持ち、成長し続けることが、チーム全体のパフォーマンス向上に直結します。相互に高め合う文化こそが、強い組織をつくります。一人の成長がチーム全体を刺激し、組織全体のレベルアップにつながるのです。
探究心で掘り下げる
表面的な課題解決に留まっていては、組織の根本的な問題はいつまでも解決しません。協働チームは、本質的な問題の解決に取り組む探究心を持つ必要があります。
例えば、生産性の低さが課題であれば、単に「もっと早くやれ」と指示するのではなく、その背景にあるコミュニケーションの齟齬や役割の不明確さ、あるいは理念の不浸透など、より深い原因を探る必要があります。真の原因を突き止める姿勢は、組織の信頼性を高めます。
誠実性を貫く
協働の成功は、チームメンバー間の信頼関係に依存します。常に正直で透明性のある関係を構築し、誠実性を貫くことで、長期的な信頼関係を育むことができます。
信頼こそが、意見の衝突を恐れず、活発な議論を行うための安全基盤となります。失敗を隠さず共有し、困難な状況も正直に伝え合うことで、チームの結束力は強まります。
革新性で挑戦する
既存の枠組みにとらわれず、新しい経営モデルの構築に挑戦する革新性が、協働の成果を最大限に高めます。
停滞を許さず、常に変化を恐れない姿勢が、チームにダイナミズムをもたらします。「これまでのやり方」に固執せず、より良い方法を常に模索する。この姿勢が、企業の競争力を維持します。
協働文化を定着させる具体的なステップ
経営者の「思い」を「カタチ」にするプロセス
多くの経営者は、「思い」や情熱を持っています。しかし、それを従業員が理解できる「カタチ」にするのが難しいと感じています。この「思い」を明確な行動指針に変えることが、チームワークを活性化する最初のステップです。
ステップ1:経験からの教訓を言語化する
まず、経営者自身が過去の成功体験や失敗体験を深く掘り下げます。なぜこの会社が存在するのか、何を達成したいのかという目的を明確にするのです。
当社代表の場合、「理念不在による組織の脆弱化」という痛切な経験が、現在の理念重視の経営スタイルにつながっています。あなたの会社にも、必ず核となる経験やエピソードがあるはずです。
ステップ2:共感力を活かした伝達
明文化された理念を一方的に押し付けるのではなく、共感力を通じて、従業員一人ひとりが「自分ごと」として捉えられるように丁寧に伝達します。
経営者と従業員の間で、理念に対する共通の認識を築くための対話の機会を設けることが不可欠です。全体会議だけでなく、小グループでのディスカッションや個別面談なども効果的です。
ステップ3:習慣化のための仕組みづくり
理念が単なるスローガンで終わらないよう、日々の業務や評価、教育制度に組み込み、「習慣化」させます。
例えば、毎月の評価面談で理念に基づいた行動を確認する、新人研修で理念の背景を詳しく説明する、社内表彰制度で理念体現者を表彰するなど、様々な場面で理念に触れる機会を作ることが大切です。
課題解決における探究心と誠実性の実践
チームで協働する際、目に見える問題だけに対処しがちですが、これでは組織の根本的な課題は解決されません。
真に強いチームは、探究心を発揮し、問題の根源を掘り下げて解決に取り組みます。表面的な症状ではなく、本質的な原因を見極める力が求められます。
また、協働のプロセスでは、意見の対立や進捗の遅延など、困難な状況がつきものです。このような時にチームワークを維持できるかどうかは、誠実性に大きく依存します。
経営者も、チームメンバーも、常に正直で透明性のある情報共有を行うことで、長期的な信頼関係が育まれます。危機的な状況でも連携が途切れることはありません。
協働がもたらす未来:企業の成長と社会への貢献
中小企業の潜在力を引き出す
私たちの活動の究極の目的は、中小企業の潜在的な価値を最大限に引き出し、企業の成長と発展を促進することにあります。
日本の中小企業は、独自の技術やノウハウ、そして地域に根ざした強みを持っています。しかし、それらが十分に活かされていないケースも少なくありません。
協働の力を最大限に引き出すことで、これらの潜在力を顕在化させ、企業の競争力を高めることができます。一人ひとりの能力が掛け算となって、組織全体の力が飛躍的に向上するのです。
働く人々のやりがいと持続可能な成長
企業の成長だけでなく、そこで働く人々のやりがいを高めることも、私たちの重要なミッションです。
理念に共鳴し、自らの役割にやりがいを感じながら働ける環境。お互いの強みを認め合い、成長を支え合える文化。こうした環境が整うことで、従業員の満足度や定着率も向上します。
持続可能な企業文化を育むことは、単に企業の利益を追求するだけでなく、働く人々の幸福にもつながります。そして、それが結果として企業の長期的な成長を支えるのです。
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em株式会社(イーエムカブシキガイシャ)
代表取締役 郷司 光
経営理念:そうぞうの力で未来を描く
Purpose:中小企業の魅力を引き出し国力を上げる
Vision:革新的な日本型経営モデルの確立
Mission:思いを形にし理想の企業文化を創造
所在地:〒486-0817 愛知県春日井市東野町3丁目29番地7
Webサイト:https://em.80462.co.jp
お問い合わせ:https://em-company.jp
事業内容:
DX化・WEB集客サポート
企業理念浸透支援
理念策定フレームワーク作成支援
理念経営実行ツール作成・導入支援
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